看護師のスキルアップを支援する方法

看護師として自律する

看護師として自律する

看護師といってもいろいろな役割があります。

 

たとえば、対象となる患者さんの発達段階によって
看護師が果たす役割は異なってきますし、
急性期から回復期、慢性期から終末期というように、
回復過程に応じて求められる役割も違います。

 

ですから、看護師は、対象の患者さんの発達段階や
回復過程に応じ、
看護に対する価値観も変えて援助することが必要です。

 

そして、価値観を変えるだけでなく、
求められる役割によって、
必要なスキルを身につけていくことも大切です。

 

さて、看護の現場を見ていると、
ME機器を使いこなし、モニターを見て判断できる
急性期の看護師が花形で、
じっくり腰をすえ、高齢者の心癒すような看護は、
ちょっと引け目をかんじている・・・
というような雰囲気があるのではないでしょうか。

 

しかし、看護は、人を対象とした職業ですから、
どの役割が花形で、どの役割がそうではないとか、
どの役割のスキルは難しく、どの役割のスキルは容易である
というようなことはないはずです。

 

看護師という職業は、医学的な知識はもちろんのこと、
心理学的名知識、社会学的名知識、
自然科学的名知識等総合的な知識が必要で、
そしてどの分野の経験も必要です。

 

ですが、ME危機を使いこなすことができるという技能は、
必ずしも看護師全てに必要というわけではなく、
一定の領域においては欠かすことができないスキルです。

 

しかし、看護師としての言葉やまなざし、
手で患者さんを癒し、生きる力を与えるための技術や知識は、
看護師全てに必要です。

 

つまり、看護師がスキルアップするためには、
看護師としての医学的知識や心理的知識、
ヒューマンスキルを供えているのは大前提で、
その上で、「自分の得意分野を磨いていく」ということが必要です。

 

自分の強みに自信を持ち、
その強みを誰にも負けることがないように磨いていくことが
自律した看護しになるための方法ではないでしょうか。

 

組織が敷いてくれたレールの上を歩き、
キャリアを積んでいくのが「自立」とすると、
現代の看護師に求められているのは、
自分自身で進む道を決め、キャリアを積んでいくこと、
つまり「自律」することです。

 

とはいっても、新人看護師に、
いきなり「自律しなさい」、「自分の得意な分野はなに?」
と、言ってみても、経験が不十分ですから、
狭い視野の中でしか自分を見つめなおすことができません。

 

ですから、自律を目指すことの必要性を伝えながら、
いろいろな経験をすることができるように支援していくことが必要です。

 

病院で行っている臨床研修制度の中でも、
一方的に研修を与えるのではなく、
繰り返し、「どんな看護師になりたいか?」を問いかけ、
「考える」というクセをつけさせることが大切です。

 

最近の若い人たちは、自分で考えるということが苦手です。
それは、私たち大人が、考える前に答えを与えてきたからです。
そして、ある程度大きくなってからは、
自分で考えなくても、パソコンやケータイが答えを
教えてくれる環境に身を置いてきたからです。

 

考えることが苦手であることを責めるより、
「問いかけ」をすることが重要です。

 

こうすることで、「自立」し、
やがて自分の考えで行動していけるように、
つまり「自律」することができる看護師に成長してくれるでしょう。


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